心なき王が愛を知るとき
イヤッフー!
待ってました!なメイデン通りシリーズ第10弾!
「心なき王が愛を知るとき」
の感想をば!
ま、ね。タイトルでなんとなくはわかるんだけど、ロマンス小説はそれでいいのです。
なんせハッピーエンドだってことが分ってるわけなので。
どれだけ読んでいる間に楽しめるかが重要なのです。
さて、簡単なあらすじいってみよ!
有能なハウスキーパーのブリジットは、ある目的のために何かと噂の多いモンゴメリー公爵の邸で働いている。
最初は公爵に対してよい感情のなかったブリジットだが、彼と過ごすうちにどんどん興味をひかれていき…
みたいな。
なんだろう。すごくつまんなさそうなあらすじになっちゃいました。
でも、言い過ぎるとネタバレするしなぁ。
ま、それはおいておこう。(オイ)
前作を読まれた方ならば想像するのが簡単だと思いますが、
モンゴメリー公爵ことバルはかなり厄介な人です。
でも、そうなるのにはやはり相応の、悲惨な生い立ちが絡んできます。
よく、心を壊しきらずに生き残ったねバルさん。
ふつう、これダメになります。
世間的にはダメな人として扱われてますし、それも仕方無いんですけど、バルさんには生きてる部分もあります。
一応、バルさんなりの倫理観があります。
人を利用しはしますけど、あまり自分から傷つけるような攻撃はしていないというか。
王なので、周りを駒として使うために手段は選びませんけれどギリギリで踏みとどまっているように私には思えました。
欲目かな?w
一方のブリジットさん。
彼女は苦労人ですが、やわらかでしなやかな心を持っているので、かなりたくましく生きてきました。
傷ついてもいますし、怒りを抱えてもいますけど、それでも人のために動くことのできるとても素敵なお嬢さんです。
そんな二人が出会ったら…?
答えは聞きません←
なんでしょうね。
人って何がきっかけで壊れるかわからないんですけど、何がきっかけで治るのかもわからないもので。
また何を望んでいるかも人によって違うわけで。
なんとなく、バルさんは「理解されることよりも赦されること」を望んでいたのかなと。
一方のブリジットさんは「自分を必要としてくれる誰か」が必要だったのかなと思ったり。
読み終えて、声を大にして言いたいのは、
「子供や動物、無垢なものを傷つける奴はみんな失せろ」
ということですかね。
人間なので過ちはあります。
でも決して犯してはいけない過ちもあるものです。
バルもブリジットも大人の勝手で翻弄された人で、胸が痛むシーンも多い今作ですが、可愛い子供とわんこが癒してくれます。
ホイト作品はテーマが重いのに不思議と引きずらない。
メアリ・バログやカーラ・ケリーは引きずるのですけどね。
なんでだろう。
さりげないユーモアがたくさん込められているのかな?
次の二人はあの人たちだと思うのだけど、どうなんだろう?
にやにやできる二人だと思うので楽しみだわぁ…
絶対に賢いであろう彼女は何歳なんだろう。
18,9くらいかな。
あー!次も楽しみ!