妖精の丘にふたたび第一巻
今日読み終わったのはこちら
妖精の丘にふたたび〈1〉―アウトランダー〈10〉 (ヴィレッジブックス) (2006/06) ダイアナ ガバルドン 商品詳細を見る |
奥さんであるクレアをこれでもかと愛し、護り、叱ります笑
さて感想。
今回のセリフで一番好きなのは、「できれば全世界をきみの足元に横たえたい、クレア―それなのに、きみに与えるものがなにもないんだ!」
どうですかこれ。こんなん言われたらもうノックアウトですよ。
一生愛せるんじゃないだろうか。
愛す、愛さないなんてものは小説にはよくあって、小説のなかで愛を感じることはとても簡単。こうして書くことも。
けれど実感としてはどうでしょう。男女間に関わらず、あらゆる人間関係に絡む話だと思うのです。本当にこの人は私を愛しているだろうか?そして私はこの人を愛しているだろうか?そんな問いがよく頭に浮かびます。形もひとつでなく、測ることもできない。そして伝わらなければどんなに想っていても意味をなさないことも多々あり。とてもややこしい。でも、だからこそ切望するのかもしれません。
話が逸れましたが、他の小説では鼻で笑ってしまうことや、現実にかえってナイナイと言いたくなることがアウトランダーシリーズにはありません。物語に引き込まれてそんなことチラリとも過らないし、重みがあるのです。それこそ測れそう。
ジェイミーの言葉は無駄がなくて、そのまま信じることが出来るんです。信じることができるって安心感がありませんか?
私がアウトランダーシリーズを読むのは、この安心感を得たいからなのかもしれません。
さて次巻。新大陸では何がクレアとジェイミーを待ち構えているのか。そしてブリアナとロジャーの今後はどうなっていくのか。ドキドキです。