花嫁になるための4つの恋物語
人生っていろんなことがあるんだなあ・・・なんて言いたくなるような家族の問題が一年半くらい前からずっと続いていたのですが、今月最大のピンチを迎え、どうにか収束?するか・・・?というようなまったく落ち着かない状況にいたので、まともに本が読めませんでした。
なんとか合間を縫って読んだのがこの作品、
花嫁になるための4つの恋物語 (ラズベリーブックス) (2015/03/10) リサ・クレイパス、キャスリーン・E・ウッディウィス 他 商品詳細を見る |
です。豪華作家陣によるアンソロジー☆
普段は短編は物足りないのですが、今のような状況にはピッタリ!でした。
そして、ひとつひとつが流石の完成度なので楽しく読めました。
お気に入り順に感想を。
キャサリン・アンダーソン
眼鏡の花嫁が愛を見つけるまで
ド近眼ヒロインが、脇目も振らずに突っ走るとどうなるか・・・?な、お話w
私もド近眼なので物凄く共感しつつ読みました。
特別なものなんかなくても、誰かにとっての特別になりたいって想いは、それこそ特別なものじゃなくて誰しもが持ってるものなんじゃないかなぁ。
ただありのままにいることが、どうしてこんなに難しいのだろう。どうして着飾ってしまうのだろう。
ただただ大切にしてほしくて、与えてもらった自分の居場所を守るために大奮闘。
その姿がいじらしくて、そして哀しくて。
ヒーローは無骨でまったく細やかさはないけれど、とても優しくてヒロインにメロメロ。
なのでちゃんと幸せになるんですが、なんとなくいろんなことを考えてしまいました。
でも基本はコミカルでとっても楽しい作品です。
ロレッタ・チェイス
悩める伯爵と赤毛の魔女
今回も個性的なヒロインです。
著者のヒロインは、いつも変わり種で一見つめたそうな印象なのですが、ところがどっこい凄く愛情深いのです。
人って見かけだけでは本当にわからないもの。
自分に素直であるからこそ誤解を受けやすいのだけれど、愛情表現も本当に真直ぐだからとても可愛らしい。
こんな風にあれたらなぁなんて思います。
ヒーローの伯爵は、ヒロインとは逆の繊細さん。
だから自分のことより人のことを気にかけてしまい、さらに自分のことが好きでない人です。
過去も褒められたものではないけれど、それにもキチンと理由があります。
(本では登場人物たちに寛容になれるのに現実ではできないんですよね~ほんとに難しいw)
そんな彼女と彼はどう幸せになるのか・・・
ページを繰るごとに、肩の力を抜くことができるような、そんなお話でした。
キャスリーン・E・ウッディウィス
巡り逢うまで
もの凄く短いです。でも、なんという満足感!
「炎と花」という作品のスピンオフとのことですが、未読の私でも全然気になりません。
少ないページ数の中で、ちゃんとひと悶着があって見事に解決。
物足りなさも余計なものも一切なし!
ヒーロー、ジェフのスマートさが際立ちますが、「炎と花」ではそれが満喫できるとのことなので必ず読みます!
リサ・クレイパス
愛の誓いはひとつだけ
厄介な相手に恋してしまったことを自覚しつつも諦めきれない、頑固で頑張りやなヒロイン。
そんな彼女を、我が物にせん!(笑)と少々強引な手で攻めまくる美貌の貴公子ヒーロー。
いろいろ突っ込みたいところはあれど、読み終えてみるとカップルが二組・・・笑
これが長編だったならどんな感じだったんだろうな~なんて思いました。
短編はあまり買わない私ですが、この作品は儲けもの!って感じでした。
もし迷われている方がいらっしゃるなら、買って損はないんじゃないかな、と思います☆
更新が滞りがちですが細々と続けてまいりますので、お時間があるときにはまた読んでいただけると嬉しいです。
それでは!