あなたを夢見て
こーんにーちーはーーー!
無駄にテンション高いですが、お付き合いくださいませ。
今回は超有名作品リサクレイパスのあなたを夢見ての感想でございます!
夢中になって夜中2時頃まで読んでしまい、眠くて、結果テンション高いというわけです(どうでもいい話)
ええっと、これには関連作があって、刊行順が(ありがちな)逆になってます。
あなたのすべてを抱きしめてが、時系列では先です。
わかってたんですが、どうしてもデレクさんのお話が読みたかったので先に読んでみたら!
も~!ゴロンゴロンですよハイ。
かなりの悪ヒーローなんですが、ひたむきにヒロインのサラを大事にするさまがですね、ぐっときます。
ヒーロー、デレクさんは生き抜くためだったとはいえいろんな悪いことをしてきたので、悲惨な罪悪感と自己嫌悪に苛まれてしまっていて、清純なヒロインに相応しくないと必死に避けようとするのです。
でも、それを当のヒロイン、サラさんがどうしても受け入れられない。
そこをどう二人が乗り越えていくのか!
というお話です。
ロマ本なのでもちろんハッピーエンドなんですが、ペリーとかジョイスとかややこしい人たちが絡んでくるので一筋縄ではいきません。
でもそのややこしい人たちにも微かな同情の余地もあったりして、人っていうのは環境と周囲の人で形成されるんだよなと改めて思わされたり。
誰が悪いのか、あるいは誰も悪くないのか。
また、生き抜くために人はどこまでできるのか、どこまでが許される範囲なのか、とか考えてしまったり。
デレクさんの陰の感情の深さと暗さ、陽の感情の深さと明るさの対比が眩しかったり。
私はシリアスなロマ本を読むときには、感情の生々しさとその回復?を見るのが好きで、
それで心のデトックスをしているような気がします。
自分の負の感情を、登場人物と一緒に溶かして流す、というような。
今回のデレクさんにも感情移入するところがたくさんあって、なかなかにつらい面もありました。
なにが欲しいのかわからなくて、やみくもに探して、ひょんなことから手に入る。
でも、いざ手に入ってしまったらどうしてよいのかわからない。
壊したら?傷つけたら?失くしたら?
そうしてそっとケースに入れて遠くから見守ってみたり。
何を愛するのか、誰を愛するのか。
それって頭じゃなくて感情が決めることだから、直面してみると結局なるようにしかならないんだろうなぁと思ってみたり。
いろんなシーンが心に響いて、どこをメインに感想をかけばよいのかわからないというのが正直なところです。
かなり前に刊行された作品なので既読の方も多いでしょうが未読の方にはぜひ、最初と最後でのデレクさんの「変わりよう」と「変わらなさ」を楽しんでほしいなと思います。
こんがらがった文章ですみません。
読んでくださり、ありがとうございました。