世界で一番美しい声
そう!
われわれロマ本ファンはこの作品を待っていたのだ…!
(勝手に代表してすみません←)
と、更新&引っ越しの挨拶をすっとばし、叫びたくなるこの読後感。
始めましての方もそうでない方もこんにちは!
ぼちカメはお引越しを致しました。
ずっと引っ越したいと思いつつ、なんやかんや忙しくしておりましたら最終更新がどんだけ前なんだよと自分つっこみしました。
今後はこちらで続けていきたいと思っていますので、改めて宜しくお願いいたします。
前のブログの記事は修正するかもしれませんw
はい。
では、本題の「世界一美しい声」のあらすじいってみよ!
愛犬を相棒にして逃げるように故郷を飛び出したブリー。
ペリオンという街でしばらくの間過ごすことを決めるのだが、そこでペリオンの住民たちに溶け込めないでいる一人の青年、アーチャーと出会う。
彼に興味を持ったブリーは知らず知らずのうちに彼に接近していくのだが…
これ以上いうとネタバレになるので言えませんが、ロマ本ファンの方にはこの作品を読んでいただきたい!
あーーー。ネタバレせずにどうやってこの作品の魅力を伝えればいいのでしょう。
魂の物語、とでもいえばいいのでしょうか。
互いが互いと出会い触れ合うことで、いままで起こりえなかった心の奇跡が起こる。
それは他の誰かでは決して起こりえなかったことで、絶対に彼と彼女でなければならなかった。
誰にも見せることのできなかった心の内を見せ合うことが出来たのは、きっとその心の扉を開ける鍵をブリーとアーチャーが持っていたから。
というよりも、もしかしたら二人が出会えたことで、今まで存在しなかった二人の心の鍵が出来上がったのかもしれません。
周囲の人や、何より自分を信じることの大切さとその為の勇気とか決断とか、
傷ついても自分を失わずにいなければならない理由とか、
まっすぐに気高く生き抜くことの難しさとその貴重さとか。
そういったものが、どぅん!と胸に流れ込んできて、汚れたものを浄化して、涙にして流してくれるようなそんな感覚があったのです。
ええ。泣きました。
不条理とかやるせなさとか失ったものとか。
正義とかあたたかさとか得たものとか。
そういった、いろんな自分の感情を物語に乗せながら、のめりこむように読みました。
なんでしょう。大げさかもしれませんが、「心が死んでも生きなきゃいけない」という力強いメッセージを受け取ったような気がします。
人によって違うでしょうけれど、私にとってはこれがロマンス。
これこそロマンス。
他の作品も翻訳してほしいので、売れますように!w