ぼちぼちカメ日記

ロマンス本を中心とした読書ブログです。

悪しき貴族は乙女をさらう

そんな展開あり!?な

悪しき貴族は乙女をさらう (MIRA文庫)悪しき貴族は乙女をさらう (MIRA文庫)
(2014/10/11)
アン スチュアート

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の感想を!

面白かった!展開がぶっ飛んでて!ww

結局のところ、気になってた存在だったから攫っちゃったんでしょエイドリアン君!!

”悪しき”なんて大層な名前がついてるけれど自分の中にちゃんと行動規範があって、そこまで悪いこと出来てないw

悪ぶりたいお年頃?

むしろヒロインのシャーロットの方が肝が据わっているというか捨て身なので男前。

どえらいところにつっこんでいくからもう何が何だかで、おもしろいw

さらっと言っちゃうと、内容はないかもしれない・・・

でもサブストーリーもあるのでそれなりの充実度!

サブストーリーのカップルはオットナー!ってな感じなのでこの二人をメインにしてたら大分趣が違っていただろうなあ。

さて、どうして内容ないのに面白かったのか考えてみると、たぶんやっぱりヒーローの(いろんな意味での)盲目さと、

ヒロインの思いきりの良さではないかと。

それなりの年齢になってしまっているヒロインには失うものがない(というか本人はそう思っている)ので、怯むことなくどんどん訳のわからない方向へ突き進んでいくのですが、

それが終始一貫して潔い。

翻ってのヒーローは、べったり夫婦の下で育ってきたので肝心なところが及び腰のヘタレ君。

でもヘタレ具合がよい。笑

憎めないしイライラもしない。

ほらっ!頑張んなさいよっ!(ニヤニヤ)といった感じで後方支援したくなるww

盲目さっていうのは、自分の気持ちが見えてない、ということと、その割にヒロインにメロメロという二重の意味です。

前者がどうあれ後者がしっかり感じられたら、ロマンス小説ですもの。言うことなんかないです。

夢を見たくて読んでるわけで、耽美な世界に浸れさえすればこの作品はかなり楽しめる筈。

なあんにも考えないでニヤニヤしながら読める作品なんじゃないでしょうか。

前作

無慈悲な王に手折られし薔薇 (MIRA文庫)無慈悲な王に手折られし薔薇 (MIRA文庫)
(2014/06/11)
アン スチュアート

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のカップルがエイドリアン君のご両親で、本作にもちょろっと出演しておりますが、

暗さや深みで言えば、断然両親カップルのほうが上。

でもどちらがより面白いかというよりも、全く種類の違うお話として読めるのでこちらもおすすめです。

時系列が逆になっちゃいますが、もしかしたら「悪しき~」のあとに「無慈悲~」を読むほうが、「悪しき~」をより楽しめるかも。

「悪しき~」には両親カップルの馴れ初めがほとんど書かれてないので、ネタバレの心配もおそらくないかと。

(人によってはネタバレと感じるかもしれないですが)

すごく楽しめたので、シリーズ作品全部だしてつかあさいMIRA文庫さま!

<(_ _)>