公爵シルヴェスターの憂い
約2か月ぶりの更新です。
引っ越しが落ち着き、新しい生活にようやく慣れ始めたのでまたぼちぼちと更新していきたいと思います。
更新していない間にも本は読んでいたのですが読んだ直後でないと感想が書けないので、そこそこの期間積んでたものの最近読んだばかりの公爵シルヴェスターの憂いの感想を!
そろそろ結婚するか~と思い始めたサルフォード公爵シルヴェスター。
会ったこともない(と思っている)令嬢フィービに求婚するため、彼女の住む邸へとやってきます。
それを知ったフィービはなんとか求婚させまいと奮闘するのですが・・・!?
というお話。
まず最初に言わせてほしい!
誰より人格者で頑張ったで賞は、若きMr.オーデに!これは譲れません!ww
フィービの幼馴染兼兄の彼がいい奴ですホントに。
彼がいなければこのお話、始まらなければ終わりもしません 笑
公爵があんまりに高貴すぎて、自分の振舞いが傲慢であることに気づきもしない!
と憤慨するフィービが突拍子もないことを決行するのですが、
それにつき合わされ振り回されるのが彼です。
そしてそんなフィービに、知らず知らず振り回されて怒る公爵をなだめるのもまた、トム(若きMr.オーデ)なわけです。
全編通して、傲慢呼ばわりされ続ける公爵ですが、常に公爵にちくちく嫌味を言い続けるフィービの方が傲慢に思えたりしたので、
フィービが苦手って方も多いかも?
それでもフィービさん若いのでそこは流して、話のテンポの良さに引き込まれ。
魅力的な脇役とユーモアを利かせた会話には思わずニヤリ。
ジョージェット・ヘイヤーなので、もちろんホットシーンはありません!
そして分りやすい恋の進展の描写もありません。(と思う)
でも行間にちりばめられた、二人の距離感がじわじわと狭まっていく感じとか、
想ってるからこそ苛々してしまうところとか、そんなところを拾って読んでいくときっと楽しいはず!
直接的な表現のほうが分りやすいけれど、そういう間接的な表現だって面白い!
主人公二人だけの世界ではなくて、外から見た二人の感情や行動とか、その二人を取り巻く環境が見えて、古い作品なんだけれど、ある意味新鮮ですごく良かったです。
読み終えた後に、愛の陰影がすごく読みたくなりました。
でも「愛の陰影」、もう新刊が売ってなくて持っていないのです・・・
中古で妥協すべきか・・・
悩みどころ。電子書籍でもいいからほしいな~
なんにせよ!ホットに飽きたらこんな作品も楽しいんじゃないかと思います☆
さぁ~て。これからの読書予定は?(サザエさん風でお願いします)
の三本です!
すべてお勧めしていただいた作品です。お楽しみに! 笑