青銅の騎士
分類をロマンスとはしたものの、違うような気がする青銅の騎士の感想です。
少女タチアナは、青年将校アレクサンドルと一目で恋に落ちる。
しかし、二人を阻む家族、友人、そして戦争。
恋の行方は・・・?
というお話。
全三部ですが、翻訳は第一部のみ。
そして4分冊されています。ので、読み応えがあります。
ネタバレせずに何から書けばいいのかなあと考えてしまう作品で、いまいち感想がまとまっていません。
けれど出さないとダメな性分なので頑張って書いてみようと思います。
ひとつ言えることは、読む人を選ぶだろうということ。
完全なるロマンス小説以外は受け付けないというのなら、おすすめはしません。
でも読んでみてほしいなあと思います。
二人の恋はいろんなものに邪魔され続け、もう切れてしまえこの絆!と思っても仕方がないほどの試練がそこかしこに待ち受けます。
そしてもちろん舞台は大戦中なので、陰惨な史実が盛り込まれ、読了直後は疲れ切ってしまいました。
けれど同時に、アレクサンドルが悲痛な面持ちでタチアナを後ろから抱きしめる姿が離れなくなったのです。
結局なにが自分を一番ひきつけたのか考えてみると、要素がありすぎてわからないのです。
タチアナが抱える家族の問題、アレクサンドルの深い悲しみに包まれた過去。
そして、自らの生やほかの何よりも勝る相手の生への執着。
すべてが混ざり合い、とても言葉では説明できない想いが溢れました。
衝撃が強すぎて、何を言っても陳腐で物足りない気がします。
どうやら続編は出なそうなので、いっそ映画化でもしてくれないかなとか思う次第です。
それか原書を頑張って読むか。
英語勉強しなきゃだめですね・・・
そしてやっぱりまとまってない。笑