ロマンティック・ヘブン
スーザン・エリザベス・フィリップス
シカゴスターズ第二弾
ロマンティック・ヘブンの感想です!
恵まれた容姿と頭脳、そしてもちろんお金持ち☆
フットボール界のスーパーヒーロー、ボビー・トム・デントン。
試合中の事故により選手生命を絶たれた彼は、鬱々とした気持ちのまま映画に出演することを決めるが気が進まない。
撮影開始日が過ぎても撮影現場に現れない彼に業を煮やした制作会社は、
冴えない新入社員のグレイシー・スノウをボビー・トムの自宅へと向かわせるが・・・
はじめは、ロードームービーのようにずっと移動し続けんのかしらと思ったりw
あの手この手でボビー・トムから離れないグレイシーが面白いやら気の毒になるやら。
はっきり言ってしまえば、恵まれ続けてきたボビー・トムが初めて挫折を経験したのは気の毒ではあるけれど、
それにしたって我儘放題しすぎでしょうよww
でもそれを自覚していて、なんとか埋め合わせしようとするのでそこが憎めない。
片や、苦労しながらも己の信念を曲げることなく突き進んできたグレイシーは、まあ頑固です。
一歩も引かない、ひるまない。
でもこちらも可愛げがないように思えて、可愛さあふれる女性です。
グレイシーの行動がほんとにおかしくてもはや奇行の域ww
車に細工したり、飛び乗ったり、飛び出したりと、
本人は自分をふつうだと思っていますがとんでもない!
ガッツがあって真直ぐで、なんだかんだで早い時点からボビー・トムはグレイシーに惹かれ始めます。
(本人は自覚ないけど)
ラブコメディ(だと思う)なので、あんまり語っちゃうと面白みが半減しちゃうのであまり言えることがないのですが、
サスペンスやトラウマなどなしに、ここまでグイグイ読むことができたのは、
キャラクターたちの人間くささが魅力的だったのかなと思います。
小さな町テラローザの住民たちも大概ふつうじゃないので、ボビー・トムとグレイシーを悩ませ続けるのですが、
どうも面白くて。
自分がやられたら相当頭に来るだろうことばかりだけど・・・笑
そんな住民たちも楽しく読めた理由のひとつかなと。
後半になって、互いに自分の問題と向き合うことになりますが、そこも読みどころ。
あと、忘れちゃいけないのが、最後のボビー・トムの告白。
キュンとすること間違いなしです!
子供っぽさすら魅力にしてしまうボビー・トム恐るべし・・・笑
二人の今後も知りたいので、シリーズ引き続き追いかけます☆