幸せの宿る場所
こんにちは☆
予告通り、トラヴィス家シリーズ第二弾
の感想を!
正直に言うと、こんな話!?とびっくりしてしまいました。
男性と女性は決して対等にはなれないんだなあと思うのはいつもこういう時で、
体格では絶対にかなわない。
どんなに強く抵抗しても、勝てない。
だからこそ男性には、女性に決して手を出してほしくないんだよと強く思うのです。
女性が男性に手を出していいということでは決してありませんが、
一般的な男性なら、武器を持っていない女性を止めることはできるだろうと思うんですよ。
なので同列には扱えないという意味なのですが。
さて。ヒロインのヘイブンですが、読んでいて非常に辛かったです。
「自分が自分のままでは愛されないのだ」と感じている場合、どうしても相手にとって都合よく振る舞ってしまって、
「NO」を言えなくなるんですね。
なぜなら「愛されたいから」です。
人は本当は、欠点があっても誰かに無条件に愛されるべきで、
「自分のままで自分は愛されている」という確信が、人に自信を与えるのだと私は思うのです。
どんな自分なら気に入ってもらえるのか、それを追い求めすぎて本当の自分を見失う。
これって地獄です。
で、こういう状態の時って、最悪の人間が釣れてしまうんですよね。
支配することで自分の王国をつくる人が。
自己愛が強い人も、本当は自信がないんだろうと私は思っているのですが、
こういう人は大抵、謙虚さもなければ忍耐もなく、自分の欠点を認めない。
欠点を認めてしまえば、自分は完璧じゃなくなって、王様でいられなくなるから。
なので正直救いようがないし、悲しいけど離れるしかない。
支配される側も支配する側も愛情の問題だと思うのですが、何がその二つのタイプを分けるのでしょうか・・・
ええと。話を戻して、そんな最悪な王様を夫にしてしまったヘイブンを救うのは前回のヒーローでもあったハーディ。
ハーディが愛する人と幸せになるのは嬉しくて、よかったなと思うのですが、
実は、何故彼がヘイブンに惹かれたのかがわかっていないという・・・
というか、全体的にハーディの気持ちを読み解くのが難しかった。
ハーディ家族にも大変な事件がいくつか起きているのに、わりとそこはスルーされているなとも。
ハーディはリバティのことを本当に愛していたと思うので、私としては、リバティのことをどう乗り越えて、
気持ちがどうヘイブンに移って行くのかが読みたかったんです。
一目ぼれなんでしょうけど、あの難しいハーディがそれだけであんなにヘイブンに気持ちを注げるのかなあと。
ヘイブンは本当に頑張っていたのですが、リベラリスト(の定義がいまいちわかんないのですが)を自称するわりに、
親のお金でファーストクラス乗っちゃうし、友達や彼氏の分も親のカードで払っちゃうし、そこは好きじゃないなとか。
まあ生粋のお嬢様だし仕方ないのかもですが。
なので、これはロマンスというよりもヘイブンがトラウマを乗り越える話なんだなと、自分の中で結論に達しました。
自分の触れたくないところに触れてくる話だったためかノリノリで読めず、少しキツめの感想になってしまいました。
でも残りの二冊もきちんと読むぞーー!